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「まー俺は、諦めへんから。
はやくフッてくれよ。

そしたら王子的ポジションで助けにいく予定やからな」

「はいはい。
じゃぁーもう出番は無くなるね？」


梓は、ちゃんと愛してくれる人に出会ったみたいやね。

性格が悪いっていうよりも、度Ｓやけど。
俺はこいつに梓を託そうと思う。


泣かしたら許さへんで？
…梓が幸せになるんやったら、お前に譲るわ。


「じゃーな。とっとと失せろや」
「はいはい、ツンデレ男くん」

「は？何そのだっさいあだ名」
「おやすみ、ツンデレ男くん」

最後までむかつく。

俺は手を振るアイツに
手を振り返さない。

だけどじっと見つめていた。

「梓を頼んだで？」

俺は彼に聞こえないように、呟いた。
ホントにむかつく奴やな。
やけど、お前で良かったんかもな。

…そーゆー事にしといたるわ。