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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第21章 消えた記憶

「彼自身が思い出す事を願っているよ」


優のお父さんは、
そのまま静かに歩いていった。



体が震える。
…自信、ない。


あたしと優が付き合えたのは奇跡に近かった。

あんなに生徒達からモテてたのに、その中の一人みたいなもんの、あたしを好きになってくれたのだから。



あたしはとりあえず、
優の病室に戻る事にした。

もしかすると、顔を見たら
思い出してくれるかもしれない。

そんな微かな期待を
膨らませていた。


…期待は大きく外れるのだけれど。


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