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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第24章 目覚めた時には



腕についているアメジストのネックレスをポケットにしまった。

あたしが付けて良い物ではない。あたしはもう、付けられないんだ。

『真実の愛』はあたしには無くなってしまった。

他の人に抱かれたあたしには、真実も何もないんだから。


『俺達の真実の愛が、
一生途切れないといいな』


優の言葉を思い出した。


絶対途切れる訳ないじゃない!
自信満々にそういうあたしに、
笑みを浮かべる優。


あたし達、なんでこんな事になっちゃったんだろう・・・?
ねぇ、優。
聞こえますか?

あたしは今でも
優が大好きです。

それはね、
記憶を失っても変わらない。


だけどね、
あたしはもう戻れないの。

あなたの元には戻れない。

あたしは、
あなたが幸せならそれでいいの。

…いいの。

本当は幸せにする役、
あたしがしたかったなぁ。
だけどね、良いの。

優のフィアンセさんが幸せにする役になっても、あたしは優が笑顔になれるならそれで良いよ。

愛してる、優。
…本当に愛してる。

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