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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第31章 無






「…ッ…」


胸が痛くて、痛くて。



夕森先生の時を思い出した。


もしかすると、
それよりも痛いかもしれない。



だって、泣いているのかも
よく分からなかったんだから。



もう息をしているのかも
分からないくらい。



死にたいってこれほどまで
強く思う事はなかった。


生きてる心地もしない。


〝無〟


その言葉が似合い過ぎている。

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