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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第32章 消去した記憶



4月。久々の制服に身を包み、静かに部屋のドアを開ける。携帯を開くと今日もメールが来ていた。


あの日から、毎日のように届く優のメール。アドレスを消しても、もう優のだって覚えてしまっている。


着信拒否には出来なかった。
押したくても、指が震えて上手く押せなかった。



『何で今日来なかったの?』



あの日、そんなメールが来て、
怒りよりも涙が出てきた。


どうせあたしをフる為に
呼んだんだったら
メールで言えばいいじゃない。

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