喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第4章 すれ違う想い
あたしは先輩に先に帰って貰って、保健室に向かった。
毎日来ないと行けないから、きっと帰れる日も減っちゃうんだな。
ガチャリ―――、
「あら、南森さん。どうしたの?」
部屋には・・・、国語の先生である夕森先生と伊集院先生が、楽しそうに話していた。距離が近い気がする。
「えっと、」
上手い言い訳が思いつかない。というか、夕森先生が伊集院先生を狙ってるのは知ってたけど、伊集院先生もきっと夕森先生が好きなんだ。
あたしにはあんなに優しい笑顔向けた事ない。
今あたし、完全に二人の邪魔者だよ。
「あ―――、夕森先生すみません。南森の相談事に乗ってまして。」
「あらそう。じゃぁお邪魔してごめんなさいね」
夕森先生は笑顔で出て行った。
だけど、あたしを睨んでいた。この先生はやっぱり、あたしと先生の関係性を知ってるのかもしれない。