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雨の中の君へ。

第1章 雨の中。

「ちょっと!タケル!何の真似よっ!」

私は足をすくめた。シーツが濡れる。長い髪から雫が伝う。

足元から、まっすぐなタケルの視線が、私を捉えて離さなかった。

「サキとこのまま、やりたい」

どストレートだなっ、と突っ込みたい。…けど、普段のタケルの様子とは明らかに違う眼差しに、ドキドキと心臓が早まる。

足元からタケルが私に迫って来る。キスで雫を伝いながら…ひざ、太もも、腰…

「あっ…」

「サキって感じやすいんだ笑」

おへそ、胸の谷間を舌が沿って…

「クスッ…すげードキドキ」

私は真っ赤になる。これから何が起こるのか…。期待しているのか、拒否したいのか…

それの答えを考える間も無く、またキスの嵐…。

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