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雨の中の君へ。

第3章 彼。

「すごいな、今回の畑山先生。」

編集部で原稿を読んだ鬼百合が唸る。

「よし、編集部総出でいくぞ」

「はいっ」

また慌ただしい毎日が始まる。あれから家に帰り、私はシャワーを浴びてそのまま出勤した。
コトが終わって金谷さんから何度も謝られた。

はぁー…ため息をつく。

畑山先生はこうなることを想定済みだったのだろう。出勤する前に先生から電話が掛かってきた。 金谷はどうだった?と。



やっぱり私はおもちゃだ。

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