天使で悪魔なセラピスト
第3章 最初の施術
「あ…!」
ビクン、と身体を跳ねあげたユナは、思わず狼狽の声を上げた。
首の付け根、鎖骨のあたりに蓮の指が達した時、フワリと開いた掌がユナの左の胸に乗せられたから。
「すごい勢いでドキドキいってるね。…やっぱりまだ、怖いのかな?」
柔らかな膨らみに寄り添うように軽く揉みあげられた。
「アンっ…!!?」
やだ!
私今、変な声出しちゃった!?
ユナは慌てて唇を噛み締めた。
「恥ずかしがらなくていい。ごく自然なことだよ。」
フ。とまた優しく笑みながら、蓮の掌は包み込むように優しくまた、胸に触れた。
「あ、…ん、…っく、ふ」
ユナはぎゅっと眉を寄せたまま、蓮の顔と、彼の掌とを見交わした。
どうして…?
私、この人のこと、怖くもないし、
こんなことされてるのに、嫌だとも思わない…
それどころか。
…
彼の手の動きに合わせ、ビクビクッと小刻みに震えてしまう身体。
ブラウスの下はブラだってつけているのに…
「敏感なんだね。…こんなに勃ってきた。」
甘い掠れ声でそういいながら、意識するように胸の先端を指で転がされ。