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天使で悪魔なセラピスト

第4章 斉木センセイ


「…どうかした?」


低い穏やかな声でたずねた蓮に、


「な、なんでもないです」


と慌てて答えた。


やだ、顔が熱い…


ユナは真っ赤になっているであろう頬を両手で包んで、下を向いた。


「もしかしてまだ感じてるとか?」


「えっ…ちがっ…!」


言い当てられたはずかしさに、更に顔が熱くなったのを感じた。


お見通しだよ、と言うように少し顔を背け、クツクツと喉を鳴らして笑う蓮。


そんな所作さえひどく色っぽい。



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