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天使で悪魔なセラピスト

第5章 始 ま り





どのくらい、そうされていたのか。



やっと蓮の顔が自分から遠のいた気がして、ユナはつぶっていた瞼を持ち上げた。



そこにはやっぱり綺麗すぎる蓮の微笑みがあって。


優しく掌で、紅色に色づいたユナの頬を撫でてくれていた。



「…せん、せい」



震える声で、ユナが呼ぶと。



少し目を細め、フ、とほほ笑みを返す蓮が言った。



「なあ。ユナちゃん…」



「…は、い」



「カラダから始まる恋って、あると思う?」



えっ…?



「・・・カラダから?」


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