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あいどる君に恋煩い

第5章 やきもち





祐斗くんは真剣に私の目を見て言って来る。


確かに…確かに私は祐斗くんファンで、それなのに敬太を見て恥ずかしがったのはファン失格なのかもしれないけど…


祐斗くんが今言った事って…





つまり…












「祐斗くん…もしかして、ヤキモチ妬いてる……?」






ガシャンッ




そう私が尋ねた瞬間祐斗くんは飲み物の入ったグラスを倒した。




「わっ大丈夫⁈ 祐斗くん濡れちゃってない⁈」



いきなりの事に私も驚き、思わずさっきまでの雰囲気を忘れてハンカチを出して祐斗くんの足にかかったジュースを拭こうとした。









私が手を伸ばした瞬間、いきなり手首を掴まれて体制を崩し祐斗くんに体をもたせる形になった。





「ちょっ、ちょっと、ゆゆゆ祐斗くん⁈⁈」



その体勢のまま、でも私が動けないように腕をガッチリ掴んだまま、祐斗くんは鼻と鼻がくっつきそうな近さまで顔を近づけてきた。






「分かってるなら… もうあんな態度とらないでよ。僕だけ見ろよ。今日はもう優しくなんてしないから。」












そういうといきなりキスをしてきた。

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