テキストサイズ

好きな空間

第14章 疑惑

外務省OBということもあり、葬式には凄い人数の参列者が来ていた。


私も参列者のひとり。



家族では無いので、喪主はアメリカから帰国した長男がしていて、横でフランスから帰国した長女が泣いていた。







私がお辞儀をして、線香をやり、挨拶が終わると



「ありがとうございます、後で少々よろしいでしょうか?」



長男とみられる方が御辞儀をして普通に 話かけてきたので、



「この度は御悔やみ申し上げます。
はい、わかりました。」



御辞儀を仕返し返事をした。








よく似ていた。
彼を黒髪にした感じで鼻筋が通っていて、上品な顔立ちで喪服がよく似合っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ