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EROSMAN

第4章 弟子現る!

「で、お前名前は?」
「あ、申し遅れました。俺の名前は東雲 椿 しののめ つばき です。」
「で、何で弟子になりたいと思ったんだ?さっきのお前が言っていた限りだと復讐、てところか。」
東雲は俯き、間を置いてから、「はい、そうです。」と言った。
「誰にだ?」胤罫が聞くと、「俺の、母さんにです。」と答えた。
「何でまた。」
「俺の母さんはそれはそれは心優しい、母でした。昔から俺の世話を一生懸命にしてくれて・・。しかし、ある日突然母が豹変しました。何が原因か、分かりません。しかし母は急に乱暴になり、父をぼろ雑巾のように性の道具として使い、最後は父を殺害したんです。母はとても強くなってました。母は俺に「もっと強い男の所に行くと言って出て行きました。俺と妹を残して。」
東雲は、以上です。と呟き、涙を流していた。
胤罫は考えた、復讐のために東雲を弟子にしていいのだろうか。東雲は強くなったら母を殺しに行く。必ず。
胤罫はコクンと頷き、「分かった。」と言った。
それから、胤罫は自分が仙人様に教えて貰った技や戦い方を教えてやった。
東雲はのめり込みが早く、すぐに強くなっていった。
そして、もう充分だと思った胤罫はずっと言おうとしていた事を持ち出した。
「なあ、東雲、よく聞け、本当に復讐するのか?本当にいいのか?」
東雲はすぐに返答した。
「あたりまえです。俺がアイツにどんな事をされたのか、もう知っているでしょう?」
「考え直せねえか?どんか母ちゃんだからってお前さんをここまで育ててくれた優しい母ちゃんじゃねえのか?」
「うるさいですよ。もうほっといてください。邪魔するなら、アナタを殺します!」
胤罫はこれはマズいと考え、戦闘体制に入った。
「うおぁぁぁ!」東雲は一切無駄のない動きで攻撃をかましてくる。胤罫は反撃をしたいが東雲のラッシュがそれを許さない!
「くらえ!」とどめに東雲のアッパーが胤罫のアゴに入った。胤罫はそのまま倒れた。東雲はこう言ってきた。「今から母を公園に呼びます。ここから歩いてすぐの公園です。そこで・・。」
東雲は扉を開けながら「殺してやりますよ。」バタンと扉がしまった。
「くそ!アホガキが。」
このままでは胤罫のせいで東雲が殺人鬼になってしまう!胤罫はすぐに公園へと向かった。

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