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「え？」
シノブは驚く。
「よかったな。お前は愛されてたんだ。てゆうか、自分の子をいらないなんてゆう親はいないぞ？誰も心の中ではやっぱ会いたいって思ったりするもんだ。」
さて、と胤罫は言い、「んじゃ俺は行くよ。」と、胤罫はその場を去る。
しばらく歩くと胤罫はどこかに電話をかけた。
すると、「いた、おい、あのガキを返せ。」
予想通り、いた。さっきボコボコにした借金取りの男。ナイフを持っている。
胤罫は黙って男を睨む。
「おお、怖いねえ。だけどよ。いいのか？今俺の仲間があのガキの家に行ってるんだけどよ。今頃あのガキと親は・・。へへへ、ヒャアハ！」
男は楽しそうに、満面の笑みで笑う。勝った、とでもいいたげなほどの笑み。
しかし、胤罫も笑う。それも爆笑だ。
「ばーか。お前が何をしようとしているかなんてお見通しなんだっつの。」
男は笑いを止め、胤罫を睨む。
「分かんねえかな？お前に出会う前に、君たちが嫌っているある人達に電話したんだぁ。誰か分かる？」
男は、「まさか・・。」と焦った表情で言う。
「け・い・さ・つ。」
男は急に顔を赤くし、「あああああ！てめえ！ふざけんなあああああ！」
男は狂ったように怒る。すると、胤罫の携帯が鳴る。
胤罫はそれを手に取り、電話に出る。
「不審者達を捕まえました！ご協力感謝します。」という声。
「だってさ。」胤罫は電話を切り男に伝える。
男はナイフを構え、突進してくる。
胤罫はそれを軽々よけ、男の顔を両手で掴み、「あの子の孤独を、痛みをお前も味わえくそったれぇぇぇ！」ガツン！とデカい音がした。胤罫は男の顔面に頭突きを食らわした。男は白目を向き、倒れた。
数日後、胤罫はとある家に向かった。また男の仲間がやってきているんではないかと思ったからだ。しかし、怪しい影はない。家からは楽しい声がする。
すると、窓があき、一人の少女が顔を見せた。少女は満面の笑顔を見せてくれた。
その笑顔は、幸せを取り戻した少女の楽しそうな笑顔だった。
胤罫は笑みを返し、最後にこう言った。「最高の笑顔を参・求」と。