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EROSMAN

第7章 ロボメイクライ

「起動まで、20秒。」
ここはとある小さな施設。今ここではある機械の起動実験が行われていた。
「起動まで5.4.3.2.1.0、コンプリート。」
プシューという音と共にカプセルから何かが出てくる。
それは、銀髪のショートヘアーをしており、膨らみかけた胸、細身をおびて、柔らかそうな身体。長いまつげ、赤くてふっくらした唇、高めの鼻。学生服を着ており、どこからどうみても中学生か高校生の美少女だった。
美少女のはずなのだが、人間とはいいがたかった。何故なら生気を感じなかった。表情を一切変えず周囲を見渡す。
ある女は言う。
「目標、龍 胤罫。サキエル、始動。」
すると、人間のような美少女は、「了解。」とだけ言って走っていった。
美少女、サキエルの足には「ドリーム・キス」という文字が掘られていた。
サキエルはとある街にたどり着いた。まだ夜中だというのに人々は楽しそうに、そして忙しそうに歩行する。
ドカ、と柄の悪そうな男とぶつかる。
「いてえな、てめえどこみて歩いてんだこら!ん?お前よくみると可愛いな。ちょっとこっちこい。」
サキエルは首を傾げ男に引っ張られていく。
着いたのは裏路地だった。
男はいきなりズボンを脱ぎだし、いちもつを出した。
するとサキエルの腕が変形し、機関銃のような形になった。
「お、おい何だそれゃ!ちょっ、ちょっとやめろ!誰か!たす・・。」
するとサキエルの機関銃から無数の弾が出ていく。男は身体の原形を留めていなかった。
つまりは肉塊だった。サキエルは腕を一旦もとの腕に戻し、それから火炎放射器のような腕に変形させ、男だったものに炎を浴びせた。
サキエルは今度こそ胤罫のもとへと向かう。

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