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突然、ドアを激しく叩かれた。
サキエルは、「きた。」と言った。
何が、胤罫がいいかけて、窓から何かが入ってきた。それは何かのボールみたいだった。
「なんだこ・・」れ、と椿がいいかけ、サキエルは「部屋から出て」
といった。プシューという音ともに何か煙が出てきた。
胤罫と椿は急に目眩がして倒れた。
意識が遠のくなか、サキエルの声がした。
「街はずれの廃工場、そこに研究施設はある。私を・・、助けて。」
そこで胤罫は意識を失った。
目が覚めた二人はサキエルが最後に言っていた廃工場の事を思いだす。同時にサキエルの救いを求める声をしかと聞いた二人がする事といえば一つしかない。
「サキエルを、」
「救う！」
二人はすぐさま外に出る。しかし廃工場の場所は分かるが、距離が遠すぎる。足がないのだ。
しかし、この時を待っていたとばかりに椿はニヤニヤして、「こっちにきてください。」といった。
「何だこれ。マジかお前！」
胤罫は驚愕した表情でソレを見た。
それはヘリコプターだった。
椿はフフンと笑いながら「僕の家はね、これでも金はあるんです。」
といった。
そういえば椿はハワイ旅行に行く、とか言っていた時がある。旅行でハワイ、と疑問があった胤罫であったがそうゆう事か。
「とにかく、これで廃工場に向かおう！」胤罫と椿はヘリに乗り込む。
一方、こちら研究施設。
「ち、ま～た一人逃げ出したな？くそ、人手不足だっつーの。」
愚痴を吐いているのは琴音だ。
「全く、私のやり方が気にくわねえのか、どんどん人がいなくなっちまう。つか、もう私しかいねえか。」
一人言をブツブツと呟く。
「・・・寂しいのですか？博士。」
琴音は、無言でサキエルに近づき、サキエルに電流ロッドなる物を当て、「うるせえよ、クズ。」といって電流を流した。
サキエルは悲鳴を上げた。地面に倒れこむ。
サキエルは涙を流して、「助けて。」と呟く。それを見た琴音はサキエルを仰向けにして、足を思い切り腹に落とした。「ぐう！」
「クズが泣くんじゃねえよ。ロボットは泣かねえんだよ。ロボットはロボットらしく黙って言うこと聞いてればいいんだよバ～カ。」何度も何度も足を落とす。「そこまでだ！糞ビッチ女！」
ヒーローが助けにきてくれた・・。
サキエルは嬉しくて泣いた。