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「ハア、ハア。」
暗闇の路地裏。今一人の少女、年は17くらいの少女が逃げるため走っていた。
「待て」少女の背後からは数人のグラサンをかけた男達。
少女は走り続けた。路地裏から抜け、更に走り続ける。
「ああ！そんな、行き止まり？」
なんと、タイミング。前には大きい壁があった。よじ登れる高さではない。
「追い詰めたぞ？ガキ！」
少女は身構える。
すると、上から銃声が聞こえた。
男達は悲鳴を上げ、一目散に逃げていった。
シュタとから降りてきたのは、学生服の可憐な少女。
「危なかったですね。何故追われてたのかは存じませんが、無事で何よりです。」
その丁寧口調の少女は右手を差し出し、「サキエルです。」といった。
少女はサキエルに抱きつき、「お願い。かくまって私を守って」
と言った。
一方、こちらいかにも怪しい雰囲気のバー。
バーテンダーはまだ年はそこまでいっていない男性だった。だが、異様な雰囲気が漂っている。
「ねぇ～えん。あなた達、なんでぇ、逃げてきたのぉ？あの子を連れてきて、て言ったでしょォ？」
一方、バーのカウンターに腰掛けている女性。
年は20代前半。綺麗な顔立ちをしている。何故か女王様が着ているような服を着ている。髪はロングで尻の辺りまで伸びている。頭には何故か警察官の帽子を被り、服とはミスマッチになってしまっている。
「も、申し訳ありません！思わぬ敵が出てきやがったもんで」
女は男の顔を蹴り飛ばした。
「いいわけはァ、いいわけぇ。取りあえず、お前達はお仕置きィ。」
男達は必死に誤る。「待ってください！日百合様！その思わぬ敵の名前だけでも聞いてください！」
日百合と言われた女はしょうがないわねぇ。と言って、名前を聞く事にした。「サキエル・・でした。」
男性の中の一人は写真を見せた。
「なんでぇ、この子はたしかあのババアが管理してたはずでしょぉ。」
「はい、それがあの人は死亡しました。」
日百合は目を見開いた。が、ふーんとだけ言って、「最近連絡ないと思ったら死んでたのぉ。まあいいや。わたしぃアイツ嫌いだったしぃ。」
「ところでぇ、お仕置きの件、忘れてないわよねぇ？」
日百合は怪しく笑った。
男達の悲鳴がこだまする。