無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「な・・・!」
一方、こちら椿達。
ついさっきまで不死身女子達と戦っていたが、今椿達の目の前で起こっている事は異常だ。
「・・・融合してんのか？」
女の子達は互いに抱き合い、一つの巨大な塊になる。
「本当に、何て悪趣味何でしょう。」
サキエルが言う。
「これ、ぶっ壊した方がいいかもね。」
と香織は能力を使おうとしたが、「待て。様子を見るんだ。」と椿が止める。
「お～い！こっから逃げるんだ！」
声の方を見ると、そこには胤罫とシノブが走ってこっちに向かってきていた。
「胤罫さん！良かった無事で。」
椿は胤罫に駆け寄ろうとするが、胤罫の後ろを見て、止まる。
「なん・・だよあれ。」
「・・奇々怪々ですね。」
「ひ!嘘でしょ！小さくてもあんなに強かったのに！」
三人が驚くのも無理はない。
巨大な、さっき自分達が戦っていた女の子がいたからだ。
巨大娘は、高層ビルを破壊し、車を掴み、こちらに投げてきた。
「避けろ！みんな！」
「その必要はないよ。」
香織は前に出て目を閉じた。
車は香織に当たる直前で潰れ、落ちた。
「すげえな、香織。」胤罫が苦笑いしながらそういう。
すると、椿の近くにあった塊は突然動き出し、巨大娘の方に飛んでいった。
それは、巨大娘に取り込まれ、巨大娘はさらに巨大化した。
「マジか！」椿は驚愕した。
巨大娘は、15メートルくらいになった。
「キエアアアア！」
巨大娘は叫び、胤罫達を見つめる。
「ア～ソ～ボ!」
巨大娘は手を振り上げ、胤罫達に向かって振り下ろした。
「みんな逃げろ！」
一方、こちらD。
「あれぇ、お姉たん達、どっか行っちゃった。てゆうか、何だろう。さっきから汗が止まらないよぉ。」
Dはフラフラしながら歩く。
「見つけたぞ、D」
いつの間にかDの後ろには、男がいた。
「おじちゃん、だあれ？」
男はニコニコしながらDに近づく。
「私か。私は森永 土鈴 もりなが どれいだ。君を作り、そして君の妹達を作り出した。」
Dは目を見開き、土鈴を見る。
「パパ？あたち、あなたが怖い。こないで！」
しかし土鈴は止まらない。
「君が私を拒もうが、関係ない。君は妹達と融合するんだ。」
Dは走りだす。