アイツが私のご主人様!?
第15章 ヤキモチ
「・・・はあ。
……俺、帰るわ。」
『えっ?
さっき来たばっかじゃん。
しかも、今日やらなきゃいけない課題めっちゃあるんだよ?ほら』
今日は、先生ジマンの特製プリントを終わらすのがノルマだ。
「……あ?知るかよ。
りおチャン、1万やるから終わらせといてよ。」
『・・・どうしたの?
なんか、機嫌悪くない…?』
・・・神崎クン、イライラしているように見えるんだけど…
気のせいかな?
「・・・じゃあな。」
神崎クンは、
わたしの机に1万円を叩きつけるように置いた。
そのまま、教室の引き戸をガンッと力強く閉めて帰っていった・・・。
(・・・わたし、
何かしたかなぁ……)
わたしは、神崎クンが置いていった1万円札を眺めながら……
そんなことを考えていた。
*