アイツが私のご主人様!?
第3章 人生で1番の後悔。
「ま、お前が処女でも非処女でも
ぜんぜん興味ねーけどな!ニコッ」
う、うぜーー!!!
なに、コイツ!
わたし、コイツきらーーい!!!
……………黙ってりゃ、イケメンなのにな。
性格は最悪だ……!
「まっ、いいや!
……おい、ヘンタイ!
お前、名前は?」
『へ、ヘンタイゆうなっ……!!!
…………私、矢沢 りお 。』
あ。なんか、ふつうに……名乗ってしまった……。
アホだ、わたし。
こんなヤツに名乗る必要なんてないのに…
「あ、知ってると思うけど、
俺は、神崎 夕輝な!」
『アンタになんて、興味ないしっ』
「お前なあ………」
~~~♪~~~~~~♪♪
ヤツのケータイが鳴る。
『………………
ナニしてるの?
いいよ、出なよ……』
「わりぃ…
はい、もしもし!…」
なんだよっ、
わたしと話しているときとは、ぜんぜん違う口調。
礼儀正しくしやがってぇ~~むかつくー!ふんっ
「ヘンタイ、俺帰らなきゃならなくなった!」
『勝手に帰れば?
てか、わたしにはヘンタイじゃなくって
矢沢 りお という、
それはそれは可愛~~~い、ナマエがあるわけ!
わかる?カンザキクンっ!!』
「……チッ。
ヘンタイのくせに口だけは達者だな。フン
………じゃあ、“りおチャン”!
……またな!」
『………う、うん…
またね…。』
……………こうして、
嵐のような1日は過ぎていったのだった…!
*