あなたが消えない
第12章 永遠の愛を刻む
気さくに102号室の奥さんが挨拶をした。
「おはようございます」
私も、つられて挨拶をする。
「おはようございます」
すると、
「…あぁ、おはようございます」
冷たく呟いて、こっちを見向きもしないで、翔は素っ気なくタバコを吹かした。
何て、愛想ないの。
そういう態度を露骨にするだなんて。
これじゃあ、煙たがられるわ。
「遠山さん」
「は、はい?」
私は突然、翔に声を掛けられた。
「朝帰りとは、なかなか大胆ですよね」
ううっ!何それ!
「えぇ、あの、じっ、実家に戻ってたんですよ」
私は、うろたえながら答えた。
「そうですか。てっきり浮気かと思いましたよ」
鼻で笑ってる。
そんな失礼な発言に、102号室の奥さんはビックリしていた。
「な、何を言うんですか。永津さん、あなた朝からとんでもない事を言ってくれますよね」
「えっ?」
「え?じゃないですよ!」
「冗談も通じないとなると、図星?」
「図星だなんて本当に失礼ですよ。冗談ならもっと軽やかに楽しそうに言って下さいよ!」
私は、少し怒って言った。
そんな私と翔のやり取りを見て、102号室の奥さんは戸惑いながら、
「それじゃ」
家の中へと戻って行った。
私は翔に近寄る。
そして、いきなりの不意討ちキス。
「なっ…!」
「シッ…」
驚いた私の口元に、人差し指を立ててきた。
だから小声で、
「意地悪っ」
「カラカイがいが有るな」
翔も耳元で囁く。
「ひどいっ」
「可愛からツイツイ」
私の頭を撫でた。
そしてまた、不意討ちのキスをして、翔はチラッと私に笑顔を向けて部屋の中へと戻って行った。
「おはようございます」
私も、つられて挨拶をする。
「おはようございます」
すると、
「…あぁ、おはようございます」
冷たく呟いて、こっちを見向きもしないで、翔は素っ気なくタバコを吹かした。
何て、愛想ないの。
そういう態度を露骨にするだなんて。
これじゃあ、煙たがられるわ。
「遠山さん」
「は、はい?」
私は突然、翔に声を掛けられた。
「朝帰りとは、なかなか大胆ですよね」
ううっ!何それ!
「えぇ、あの、じっ、実家に戻ってたんですよ」
私は、うろたえながら答えた。
「そうですか。てっきり浮気かと思いましたよ」
鼻で笑ってる。
そんな失礼な発言に、102号室の奥さんはビックリしていた。
「な、何を言うんですか。永津さん、あなた朝からとんでもない事を言ってくれますよね」
「えっ?」
「え?じゃないですよ!」
「冗談も通じないとなると、図星?」
「図星だなんて本当に失礼ですよ。冗談ならもっと軽やかに楽しそうに言って下さいよ!」
私は、少し怒って言った。
そんな私と翔のやり取りを見て、102号室の奥さんは戸惑いながら、
「それじゃ」
家の中へと戻って行った。
私は翔に近寄る。
そして、いきなりの不意討ちキス。
「なっ…!」
「シッ…」
驚いた私の口元に、人差し指を立ててきた。
だから小声で、
「意地悪っ」
「カラカイがいが有るな」
翔も耳元で囁く。
「ひどいっ」
「可愛からツイツイ」
私の頭を撫でた。
そしてまた、不意討ちのキスをして、翔はチラッと私に笑顔を向けて部屋の中へと戻って行った。