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狂愛

第3章 沙紀③

目が覚めた…

「?」

部屋が暗い…夜か。

ケータイで、時間確認しよ。

「…どこだ?ケータイ」

体を起こしたら…






「うわぁあ!!拓!!」

目の前に拓が座っていた。しかも、かなり不機嫌そうだ。

「なッ、ななな?何故に起きてんの?アレ、夜だよね?」

拓『うん、夜。』

こわい…かなりキレてる

「どした?私なんか、悪いことでもした?」

拓『そうじゃないんだけど…

昨日の3P思い出しちゃって』

「ぬぁ///…なんでそんな恥ずかしい事、思い出してたん?」

何考えてんだ、コイツは。


拓『だって兄貴が沙希に触ったんだよ?服の上からならまだしも、沙紀の裸体を触ったんだよ!?』

「あー///…わかった。わかったから、落ち着こう」

拓『いや、さっきよりは落ち着いてる』

「?」

拓『あー、ちょっとね、さっきは本当にヤバかったから。

…沙紀、寝てて良かったかも。
ホレ、コイツなんか』

そう言って指さした先には…

「いゃぁっ!何コレ!血みどろ!!」

拓『あ…兄貴です』

「に!?ににに兄さーん!
うわぁ、生きてんのコレ?」

拓『まぁ、半分』

「それって、言い換えれば半殺しですよねぇ!?」

兄『グウ…ング』

「!!??」



「いびき…?」


兄『グーグー』

拓『大丈夫みたいだな』

「おゎ、良かったぁ」

拓『本当、良かったなぁ。お前の大好きな兄ちゃんが元気で』

「そこまで言ってないって。

ねぇ、さっきから、怒ってる?」

拓『怒ってない。まぁ、イライラはしてるけど』

「え、それって怒ってるのと一緒じゃないかい?」

拓『…』

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