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狂愛

第3章 沙紀③

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朝になった。

私は悲鳴も上げる事が出来ない程になっていた。
脂汗が吹き出てくる。

イッた瞬間ビクビクと激しく痙攣し、また動かなくなるの繰り返し。

布団はぐちゃぐちゃになり、濡れていた。


兄『あ、起きた~?沙紀ちゃんオツ~ww』

お兄さんが起きていた。そして私を縛っているものを解いてくれた。

兄『グッタリしてんねぇ。あ、拓もなのヨ』

「…ぇ?」

兄『高熱が出ちゃってさぁ~。あれインフルじゃね?ww
沙紀ちゃん苛めすぎた罰が当たったんだよ。ザマァw』

あぁ、それだ。

隣にいる拓を見る…うォ…真っ赤だ。ハァハァ言ってる

可哀想に(`▽´)

兄『朝ご飯あるよ~食べにおいでー』

テーブルの上にカップラーメン……

「え゛…コレ?」

兄『おう、立派な朝食だ。』

「え゛ーコレが?」

兄『文句言うんなら今から襲うよ?』

「おいしそう」

兄『それでよし。じゃあ俺移るのやだから帰るね~ノシ』

「…は?お兄さん看病してくれないんですか?」

――ガチャッ、バタン

「……」

ちょっとは手伝えよ。

あ~病院連れてかなきゃなー。


拓『ンッ……ハァハァ…』

「!?」

寝てるか…

拓『…水』

「うわッ!え?…あぁ、水ね。ハイハイ」

持ってきて拓に渡す。
顔が赤く、目もトロンとしている。いつもより可愛い。


「あ~、冷えピタないや。買ってくるね。」

最近は元気だったから冷えピタを切らしていた。
立ち上がり、服を着ようとしていたら

―グイッ

拓『ヤダ。いかないでよ』

「!!」

ベッドに戻された。

拓『一緒に寝よ?添い寝で我慢するから』


嘘つけ。

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