禁断の恋はじめました。
第1章 第1章
----1ヶ月前----
あたしは、いつものように
仕事へ向かう。
『よし!鍵閉めた!
携帯も持ったし、財布もある!』
玄関の前での独り言。
これが日課になって
何年たったんやろ。
こうも一人暮らしが
長いと独り言のオンパレード←
毎日おんなし事の繰り返し。
仕事→帰宅→就寝。
たまに友達と飲みに行くくらい。
彼氏??いない。いない。
男まさりのサバサバした性格の
あたしはいつも友達止まり。
『あーあ。なんか
いい事起これへんかなあ。』
そう呟きながら
栗色の臍のあたりまで
伸ばした髪を風でゆらしながら
自転車に乗って颯爽と
走る通勤路。