夢を見たんだ
第3章 迎え
季節は過ぎて冬が来た
私は暗闇で泣いていた
大切な流れ星のチャームを落とした
昔、大好きな人から貰ったチャーム
空を見上げれば
月も星も雲で隠れてしまっている
まるで私の心みたいに
誰かの足音が近付いてくる
その時聞こえた優しい声
「迎えに来たよ」
顔を上げると
流れ星のチャームを持った
大好きな愛してやまない彼が居た
あぁ…
思い出した
彼のあだ名は…
【黒猫】
「約束叶えに来たよ
俺と…結婚して?」
私の涙は止まらない
さっきとは違う嬉しさの涙
『はい…!』
夜の公園で重なる2つの影
空を見上げれば
ほら、綺麗な流れ星
~完~