紅桜学園イケメン部!
第11章 白の世界、黒の世界
「―――は?知らねぇーよ」
似付かわしくない声が聞こえる。
その声は、紛れもなく「瑠璃」の声。
聞いたこともないような、
セリフを口ずさむ。
「俺はもう総長をおりた。
後はてめーらでしろや、あぁ?」
何というか、今まで見た、要や優雅がキレた時よりも気迫がある。
・・・怖い、
ともいうのかもしれない。
どうしよう。
このままドアを開けると聞いていた事がばれてしまう。
だけど、逃げ出せば怪しい。
・・・どうすれば…、
逃げなきゃ、駄目な気がする。