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紅桜学園イケメン部!

第2章 突然の呼び出し

「みなみちゃん、ありがとう・・・」


泣きそうなのに、精一杯笑おうとしている理穂。
心が痛くなった。


「最低ね――、
理穂は可愛いから絶対彼氏出来る。
だからアイツは止めときなさい」

何様かよって思うかもしれない。

あたしはそれでもいいんだけど、あいつは理穂を幸せには出来ないと思う。

婆臭い説教とかしているけれど、あたしはそういう立ち位置が丁度いい。

・・・あたしはやっぱりイケメンが嫌いだ。

恋愛って女の子をおかしくさせるだけなんだよ、きっと。

現にあたしは今でもこんな状況だ。

よく「虐める方は覚えて無くても、虐められた方は覚えている」っていうけど。

あたしもそんな感じだ。
未だに視線さえも
――――鮮明に覚えてる。


それに恋愛漫画を読むと、
『人生こんなに上手くいったら困らないよ』
と夢の無いことを考えてしまう。


…なんでこんなにも、現実主義者なんだろう?
自分でもこんな自分を、好きでやってる訳じゃない。

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