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紅桜学園イケメン部!

第2章 突然の呼び出し

『きゃああああ!』


クラス中の女の子が騒ぎ立てる。
その視線はドアに向かれていた。
そこには、さっき囲まれていた男がいた。


名前は知らないけれど、オーラがありすぎて覚えている。

凄く格好いいと思うけれど、あたしには絶対に合わない。

まず交わる事もないんだろうけどさ。



「中西みなみって奴、いるか?」


耳も疑うような事を言っている。あたしの名前を呼んでいる。


あたしの名前なんだっけ?

――中西みなみだな。


一瞬自分の名前さえも疑ってしまった。なんであたしの名前を呼んでいるんだ?

関わりたくない。
・・・関わりたくないよ。


ねぇ、何で運命って残酷なの?
ほら。思い出す。

・・・ほら。

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