紅桜学園イケメン部!
第11章 白の世界、黒の世界
「何があっても、絶対に俺らから逃げないって約束するか?」
「…うん」
逃げられる訳がない。
あたしはもう、こんなにみんなといることが楽しくて、みんなが好きなんだから。
勿論友達としてだけど。
「俺は中学生の時、辺りで一番荒れている学校のトップだった。
その頃は本当に俺自身でも思う位荒れててさ、未だに傷は消えてくれないよ」
首元には何があったのかを物語るような傷。
あたしの胸は締め付けられる。
瑠璃は、こんなにも痛い思いをしてたんだ。
「あたしがもし中学から知り合いだったら、この傷作った奴殴りに行くのに」
「…ぶはっ、やっぱ馬鹿?」
あたしの言葉を聞いて吹き出す瑠璃。地味に傷つくなぁ、もう。