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それを見て、男は立ち上がる。

「あ～、イヒヒッ」

く…狂ってる。

俺は怖くて足が
動かなくなってしまった。

泣き出しそうな瑠菜、
壊れた男、

足が動かない俺。

なんて無力なんだ。
俺は自分の愚かさに泣きそうになる。



俺の腹に拳がはいる。
そのまま、倒れ込んだ。


「お兄ちゃんっ」

瑠菜の声が耳に響く。