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紅桜学園イケメン部!

第15章 幸せとは





「そう…だったんだ」
「泣いてる」

彼の昔話を聞きながら、あたしはいつの間にか涙を流していた。


「本当にキミは瑠菜と重なるよ

廊下で初めて見た時、思わずあの日を思い出した。

瑠菜がもの凄い蹴りを入れた瞬間と、凄く重なるんだ」


実は親にそういう事をされるのって、ショックで立ち直れないんじゃないかな。

「瑠菜ちゃん、今元気に生きてるよね?」

あたしは涙を拭いながら、瑠璃の言葉を待った。

「勿論―――、そうだよ」

笑顔を見せてくれて、思わず安堵した。

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