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「理穂ー！もう最悪！」

あたしはお昼休み、
理穂に泣きついた。

「あー途中で来たよね？
しかも理科で…」

理科の綾野先生はとりあえず怖い。

綺麗なんだけど、真顔だとその所為で怖いっていうか…。

「もぅ最悪！！」

「今日文化祭準備だねぇ？
イケメンくん達と」


やたらと語尾を強調させて言う理穂に、あたしは溜息をついた。


「もーあいつらといたら疲れる」

「でもいーじゃん！
モッテモテじゃん！」

「理穂ねぇー分かってないな。
ひがまれるに決まってるでしょ？

あたしも好きでこんな事やってないし」


好きでやってる訳ではないけど、今さら辞めろと言われても辞めないと思う。

なんだかんだ言って楽しいしさ。

イケメン嫌いだったけど、あいつらと馬鹿やるのが凄く楽しいんだ。