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紅桜学園イケメン部!

第24章 王子様

「んっ…」

優しいキス。

凄くドキドキして、
あたしは思わず目を瞑る。


あんなに震えてた体が、
嘘のように止まった。

今頭の中は、拓己でいっぱいだ。


「拓己…ありがとう」

あたしは拓己の体をそっと離した。


「でもさ…

あたしを落ち着かせる為とはいえ、何もキスまでしなくて良かったんじゃない?

他の女の子達みんなが、
拓己とキスしたいんだろうし…」


「…それは違うよ」


「あたしなんかとキスしたら、
色々持った得な…んっ」


あたしはもう一度、唇を奪われる。
意味も分からずに抵抗した。


「んっ…あっ」

さっきより甘いキスだ。

何というか、
・・・とろけそうなキス。


「なっ…拓己っ、ストップ!」


あたしは必死に抵抗した。

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