紅桜学園イケメン部!
第3章 想像以上なメンツ達
「えっ」
空高く、ダンクシュートを軽々と決める優雅。
自称『一番スポーツ万能』は伊達じゃないようだ。
「きゃぁああ!格好良いぃぃぃぃ」
女の子の黄色い叫び声に、正直萎え気味だ。
確かに惹かれるのも分かる気がする。
サッカー部の癖に、学園のバスケ部よりも上手い。
凛くんの可憐で俊敏な動き、
瑠璃くんの完璧なパス、
そしてゴールを決める、要くんと優雅。
拓己くんは何だ。ヒラヒラとあたしに手を振っている。
・・・試合しろよ。
周囲の女の子の声援は更に大きくなる。
女子みんながあまりにも「あたしに手を振った」とうるさいから、拓己くんはあたしに手を振ってない事にして無視。
試合は点差を付けて勝利。
何ともあっけないものだった。