紅桜学園イケメン部!
第38章 聞こえる足音
「あたしね・・・ずっと寂しかった。お兄ちゃんと暮らしたかったんだ・・・。
叔母さんには我が儘言えないし、体が痛い事を言ったら迷惑になるから、ずっと秘密にしてたんだ。
そしたら・・・ふふ、も・・・体に力が入らないんだ」
「・・・っ」
「お兄ちゃんに会えて、良かった」
「瑠菜」
「あたし、お兄ちゃんが本気で好きだったんだー・・・
知らなかったでしょ?
家族としてじゃなくて、恋愛感情でだよ。
ふふ、今思えば、ば・・・馬鹿みたぃ・・・ぅっ・・・ぅっ・・・」
突然の告白、そして涙。
俺はどう答えれば良いのだろうか?
瑠菜の事は大好きだけど、
俺にとって恋愛感情で好きなのは
たった一人しかいない。