紅桜学園イケメン部!
第6章 キラキラしてる
「バレーもバスケも出来るの?一体何なら出来ないの?」
「俺らは何でも出来るよ?」
前半戦が終わり、休憩時間。
あたしは要の言葉にイラってきた。
「な訳ないじゃん!絶対出来ない事あるじゃん!
ホントに部活に加入して毎日やってる奴らが哀れだ!」
「才能?知らねーよ。
実際俺らを求めて呼んでくるのは部活だし。
まぁーやることないし?いいじゃねぇーか」
優雅がだるそうにいう。
「おじょーさんが良ければあっちで楽しい事でも」
「はいはい、拓己は分かりました」
拓己のお色気にも慣れてきたこの頃。
あたしは変な違和感を感じていた。
優雅、時々妙にしんどそうなんだよな。
…でも誰も声を掛けるなってオーラを出している。
あたしも、勿論誰も声を掛けない。
ただ、見守る事しか出来ない。