紅桜学園イケメン部!
第6章 キラキラしてる
「あいつって、ほんとーに余計な事わざわざしてくれるよな」
「んまーそういう所がみなみちゃんなんじゃない?」
コートの中で、みなみちゃんには聞こえない位の声のトーンで話す俺達。
女はみんな単純だと思っていた俺。
だからみなみちゃんには本当に参ってしまう。
みなみちゃんの美しい容姿。
それに似合わぬ男らしさ。
俺達の誰よりも勇ましい。
ドラクエごっことかしたら、間違い無くみなみちゃんが先頭をきって歩く勇者さんだね。
もしそうなら、魔法使いがいいなぁ。
拓己は盗賊かな。女の子のハートを盗んじゃうよね。
要は度Sな戦士。みなみちゃんを先頭中もいじめてそうだ。
瑠璃はちゃっかり店開きそう。
優雅はなんだ?
元気が取り柄の…なんだろう。
敵チームは開いた点差を埋めるべく、燃えているのに。
俺はそんな馬鹿な事を考えていた。