紅桜学園イケメン部!
第6章 キラキラしてる
「みなみちゃんってさー。時々見透かしてそうだよね。
俺らの事…」
瑠璃が困ったように笑う。俺もそう思う。
見つめられると、全部知られそうな時があるのだ。
「でも。俺があんなに睨んだのに、胸ぐら掴むとかありえねぇだろ?」
それを聞いてみんな苦笑いだ。
確かに、俺も優雅にあの目をされたら流されるだろう。
気になっても、聞けないのだろう。
みなみちゃんは、俺達の見た目じゃなくて中身で見てくれている。
要の家を見た時もそうだった。
心配していた。
見返りとかでは無く、
本気で心配していた。
実際そーいう子だったから「姫」になって良かったのかもしれない。
まだ一週間足らずなのに、はじめからいたんじゃないか?って位馴染んでるし。
俺達それぞれにある闇から、
もしかしたら救ってくれるのかもしれない。