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届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。

第5章 episode4 ~*噂の*~

わけがわからないまま自宅が変わり、




しかし二宮さんが言ったとおり、

前の生活と何も変わらないまま週が新しくなった







私も仕事、トイレ、料理、風呂以外は、殆ど部屋から出ることもなく






もしもばったりと会っても

相変わらず、両者とも口を開けることもなく、




終わりの見えない我慢比べをしているかのようだった









そんな2週目の休日。



私が夕食を作っていると



仕事から帰ってきただろう二宮さんを、目の端に捉える




しかし、いつもと何か様子が違ってる



そんな気がして…。










そう考えた直後、顔をこわばらせた二宮さんがこちらにズカズカと寄ってきて






和「ストーカーが、こっち向かってるって」




そのままの表情で言い放った





和「唯は俺の話に合わせてくれればいいから」



唯「…はい、」



久々に二宮さんと話したからなのか、声がうまく出ない





和「無理なのはわかってるけど

できるだけ、ちゃんと彼女っぽくして?」




唯「わか、りました」











本当はいつでもそうしたいんだ




神様が頑張ってる私にごほうびをくれたのかもしれない












ちょっとくらい、夢、見てもいいですか…

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