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オレンジkiss

第16章 ★sixteen

あの日から、マメに会いにきてくれた。


本当は、全部知ってるのに…。


お姉ちゃんは、私のために頑張ってくれてるのに…


私は、何もできないの?


自分が情けなくて悔しかった。


――――――――――――――


「ただいま〜」

学校から、帰ると、一足の見知らぬ靴があった。


私は、そっと、客間を覗いた。


お母さん!?


少し痩せて、少しシワのある…

でも、昔の面影がある。


お母さんだ。


私の右目から、涙がこぼれおちた。

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