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オレンジkiss

第16章 ★sixteen

「一応…あなたも千秋の親として、聞いてほしい。」


お父さんは、一度コクリと頷いた。

お母さんは、それを確認してから、再び口を開いた。


「あの子……次の症状次第だけど、二十歳まで生きられないらしいわ。ドナーが居れば、生きられる可能性はあるらしいけど…」


お母さんは、涙をながし、お父さんは、俯いていた。


私は、急いで自分の部屋へ駆け込んだ。


なんで、お姉ちゃんなの?


私が、生まれたから…?

悪いのは、私なのに…



神様は、意地悪だ。


私が、お姉ちゃんの変わりになれたら…よかったのに。



―――"ドナーが居れば、生きられる可能性はあるらしいけど…"

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