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オレンジkiss

第22章 ★twenty-two

「私ね…、結衣ちゃんのお姉ちゃん失格なんだ!」


私は、日向君に作り笑顔をむけた。

「そんな事ない!!高原、梶原の事大切に思ってる!梶原もだろ?」


「うん!…でも、大切に思ってくれてたからこそ…私は………。」


手が震える。

声が震える。


日向君は、察してくれたのか、私の手に自分の手を重ねてくれた。

そして、ギュッと握ってくれた。


「…これ、知ってる?」

日向君は、私の目の前に繋いだ手を持ってきた。


「知らない…」


「"恋人繋ぎ"」

そう言って、笑ってくれた。

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