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オレンジkiss

第32章 ☆そっくりさん

千尋―side―


「千秋!!……千秋でしょ?」

「えっ…」

彼女は、私の言っている事が分からないのか、ポカーンっとしていた。

「確かに…千秋に似てる!」


幹太君は、彼女に近づき顔をマジマジと見ながら言った。


「……あの…私、奏[かなで]です!私は、千秋さんじゃありません」

彼女―奏―さんは、遠慮がちに言った。


「すみません!!あまりにも似てたもので…」


「いえいえ!」


奏さんは、千秋のような柔らかい笑顔を向けた。


どうしても、千秋と重なってしまう…

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