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オレンジkiss

第38章 ☆涙

「千秋!?…落ち着いて!千秋!!」


ちぃちゃん…

ごめん。


ちぃちゃんの声が聞こえるのに、止められなかった。


泣いている間は、頭が真っ白になる。

何も、考えなくていい。

何も、思い出さなくていい。


とにかく、楽になれた。


「千秋!…もう止めてよ」


「うるさい!どうせ、アンタだって私を捨てるんだ!私は…一生、一人ぼっちなんだー!!」

自分が抑えられなかった。




私は、このあとの記憶がない。

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