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オレンジkiss

第38章 ☆涙

「じゃあ―――…」

「だけど!悠の言った全てが正論だとは思わない。………でも、千秋は悠を買いかぶりすぎ。悠が可哀想だよ」

幹太君は、私の言葉を遮り、そう言った。


そして、どこかへ足を進めた。

「どこ行くの?」

「用事ができた!」

ちぃちゃんに、笑顔で答える幹太君。


なんだか別人みたい。


幹太君が、どんどん遠くなっていく。


ちぃちゃんも居なくなるのかな?



また…私は、一人ぼっち?


「うぅ…ヒック、…………うあぁ"ー」

私は、叫びながら、泣いた。

こんなに、泣いたのは初めてかも…

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