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オレンジkiss

第15章 ☆fifteen

「お姉ちゃん、ありがとう!わたしね、ゆりって言うの。お姉ちゃんは?」


泣き止んだ女の子―ゆりちゃん―は、笑顔で訊ねた。


「私は、千秋。ゆりちゃんは、偉いね。すぐに泣き止んで!」


私は、ゆりちゃんの頭を撫でた。

「だって、わたしね…。お姉ちゃんだから!さっちゃんね、わたしの事、嫌いなの。でも、わたしが好きだから、いいの!」


ゆりちゃんは、笑顔でそう話してくれた。

ゆりちゃんの妹は、さっちゃんと言うらしい。

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