
きょうどうせいかつ。
第3章 ゆうしゃはきょうも ねむれない。
「ダミア──。え……。あんっ! ダミアン、意地悪しないで……」
「□□□□□□□□」
「そ、そんな……。あ、──ください……」
「────」
「い、イカせて、くだ、さい!」
おいおいおいおいマジかよ……。姫様何言わされちゃってんのさ。というか、おい魔王姫様にいじめてんじゃねえ。
と、言って、二人の時間をやめさせたいところだが、如何せん身体が動かない。
姫の喘ぎ声を聞いて、少し興奮している自分もいる。
「あ……っ。そんな奥まで……。あん! ああ……んんっ!!」
壁の向こうからは、身体と身体がぶつかる音が聞こえてくる。その音は、どんどん勢いを増し、姫の喘ぎ声も大きくなっていく。
「あっあ……っ!! イっちゃう!! イっちゃう……!! イクうう……っ!!!」
そんな声を、ずっと聞いていたものだから、勇者はすっかり興奮してしまい、当然、今更ながら寝れるわけもなく、よなよな続いたその声を盗み聞きしながら、ずっとイライラしていた。
