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ふたりのカタチ

第3章 マズい

「ごめん、ブラック飲めないの…」
「え?そうなの?子供だね(笑)」

うるさいっ!!と言いながら冷蔵庫から冷えた
牛乳をたっぷり入れる

「えー?ぬるくなっちゃうよ?」
「いいの。熱いのもダメだから」

それを聞いて「お子ちゃまじゃーん(笑)」と
ケラケラ笑う

よかった…
さっきちょっとだけ妙な空気になったから
今ので元に戻ったなって思ってたのに
ソファに深く腰かけてたかずちゃんは
急に前のめりになり
床にペタンと座っている私に話しかけてきた

「…あやねえ…さ…」
「ん?」

ちょっと真剣な目で見つめられて
ドキッとしてしまう

「…あのさ…料理…まずい…よ」
「※☆@#!?」

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