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ふたりのカタチ

第3章 マズい

「私も入ってくるから、あの…」
「はーい。ゲームしてるー」
「あ、あの…眠かったら向こうの…」
「ゲームして待ってるー」

会話がなんだか…
別に『待って』なくてもいいのに…

「何だろう…」
今日の自分の言葉、気持ち…
どれをとっても久しぶりすぎる感覚だった

ドライヤーで髪を乾かしたあと
お気に入りの香りのボディークリームを
チョイスしてるし…
「バカみたい、私(笑)」

部屋に戻ると
コーヒーのいい香りが漂っていた
思わず「いい香りー」と呟くと
ニコッと笑ってマグを差し出してくれた

「コーヒーどこにあるかよくわかっ…」
「だーかーらー!!あやねえよりこの家のこと知ってるんだって♪」
と可愛らしい笑顔をくれた

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